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2010年7月 6日 (火)

[パリシネマ]キャタピラー 上映

今年二月に開催された第60回ベルリン映画祭で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞した若松孝二監督の最新作「キャタピラー」のプレミア上映が行われ、会場は300人を超す人が詰めかけて超満員でした!

上演前の舞台挨拶では、同じくパリ映画祭で特集上映が行われている主演の寺島しのぶさんと若松監督が壇上に。

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左から:映画祭ディレクターのオード・エスベール、監督、通訳の高橋さん、寺島さん

寺島さんはたいへん流暢なフランス語であいさつされてましたね。フランス人の旦那さんがいらっしゃるからでしょうか?それにしても上手。えらいですねー。フランス人は「フランス語を話してくれるガイジン」が大好きですから、場内はたいへん和やかなムードに。きっと会場中が胸キューンだったはず。やだ、これって恋なの?だったはず。

監督も、「鑑賞後にきびしい批判、お待ちしてます。アハハハ」と陽気に去っていって、アットホームに映画が始まりました。

……

予想以上の衝撃です。場内のあちこちからも「ウガッ」「グオッ」という低いうめき声が漏れてます。やだ、これって、さっきと同じ人なの?

目を覆いたくなるような悲劇的シーンの中でときどき笑い声が出て、さすがフランスだなぁと感心しました。日本って「こういう映画はこういう風に観なくてはいけない」という映画を見る作法みたいな暗黙の了解があって、それにしばられて「自由に」鑑賞できないけど、さすが個人主義の国、面白いと思ったらこんな映画でも笑うんだ、と。(あと、やっぱりフランスは敗戦してないんだな、とも)

若松監督らしい「反戦」の映画です。今考えると、笑えるシーンもあったな、人間が真面目に生きるということは滑稽なことなんだなー、なんて改めて思えるんですけど、見ている瞬間はちいとも笑えません。当事者側のわれわれにとっちゃあ、「てか、これ、わりと最近に起こったことじゃねーの、こえー!」こんな軽い感じじゃぜんぜんないんですけど。なんて表現してよいのやら。内容については多くは書きません。日本では8月15日に公開予定です。ぜひいろいろ感じてください。

カクテルパーティのために急いで着替えなくてはならなかったため、終了後の舞台あいさつと質疑応答には参加できなかったのですが、ほとんどの人が席にはりついたようにして座り込んで拍手してましたから、衝撃作であることは間違いありません。

あの映画のあと、レ・ロマネスクの格好に着替えることの馬鹿馬鹿しさったら、それはそれは計り知れないものだったわけで……そこんとこ、想像して見てもらえると、嬉しいっす。

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